「AIで市場リサーチ」の嘘。1位を獲っても売れない理由をマーケターが解説
「AIに市場リサーチをやらせる」――。今や当たり前の光景になりましたが、マーケティングの現場で実弾を撃っている身からすれば、この風潮には極めて懐疑的にならざるを得ません。
そもそも論として、AIによる市場リサーチの本質を理解しておく必要があります。それは、「AIが参照できるのは、WEB上に公開された既存コンテンツの集合体に過ぎない」ということです。
各企業が泥をすすりながら積み上げてきた独自の知見や、門外不出の成功・失敗データ。これらはWEBの表層には流れていません。当然、AIの学習データにも入っていないはずです。
それなのに、なぜか「AIマーケティングは万能」という根拠のない言論が、まるで真実かのように蔓延しています。
AIが弾き出す「市場分析」といっても、その正体は公開されている株価データや大枠の統計、あるいはプレスリリースの「パッチワーク」です。つまり、誰でもアクセスできる「なんちゃって分析」の域を出ない、極めて大雑把なものでしかありません。
SNSなどで「人の群れ」がどこへ動いているかを追うことはできるでしょう。しかし、「誰が、どの瞬間に、なぜ財布を開いたか」というコンバージョンに直結する非公開データは、AIには物理的に取りようがないのです。解析できるのは、あくまで「あるコンテンツに群がっている」という表面的な事象に留まります。
なぜ僕がここまで言い切るのか。
AIを駆使し、SEOやLLMO(AI検索最適化)で地域1位のシェアを獲りながらも、市場のコモディティ化という「現場の地雷」を踏み抜いた経験があるからです。
僕がマーケティングの専門家どんな知見を蓄積してきたか以下のプロフィールをご覧ください。
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Contents
AIの「市場分析」が、現場の肌感覚と決定的にズレる構造的理由
AIに市場分析をさせ、勝算のある領域を狙って参入してみる。僕もマーケターとして、この手の実験は何度も繰り返してきました。
結論から言えば、大枠の傾向を掴む程度の「補助輪」としては悪くありません。
しかし、「AIを使ったから劇的な結果が出た」とか「AIのおかげで勝てた」なんてことは、ただの一度も起きていません。
せいぜい、コンテンツ制作の初速が少し上がった程度。むしろ、AIを過信することで生じる「実害」の方が、ビジネスにおいては遥かに深刻だと感じています。
AIが「ノイズ」を「需要」と見誤る罠
AIが吐き出す市場分析が、なぜここまで現場の肌感覚とズレまくるのか。その最大の理由は、AIが参照する「WEB上の公開情報」の質にあります。
WEB上で声高に意見を述べ、批判を繰り返している層が、果たして「真の顧客」なのでしょうか?
企業の内部データに照らせば、答えは明白です。実際の優良顧客がクレームを入れて炎上することなど稀であり、多くの場合、コンテンツを荒らしているのは「一円も落とさない野次馬」です。
誰かが勝手に文句を言い出し、そこに実体のない共感が集まって、数字上の「盛り上がり」が形成される。AIは、この不純物だらけの公開情報を「市場の熱狂」として学習し、平然と市場判断を下します。
購買に繋がらないノイズを「市場の正解」として集計しているAIに、比較的に正しい情報など出せるはずがありません。
「AIが出す市場分析は、マジであてにならない」
そう断言して差し支えないほど、WEBの表層データと、財布を開く瞬間の「人間の心理」には深い溝があります。AIが「群れ」を見ている間に、僕らマーケターは「個の決断」を見なければなりません。
実体のないデータに踊らされて市場参入を決めるのは、もはや戦略ではなく、精度の低い博打に過ぎないのです。
マーケティングの「聖域」はAIに奪われない。現場知見が「ノイズ」を「利益」に変える
「マーケティングの全工程がAIに置き換わる」――。そんな言説が飛び交っていますが、断言します。そんな未来は訪れない可能性が高いと思われます。
もし、世界中の全人間の行動ログや、あらゆる企業の内部コンバージョンデータがすべてWEB上に公開・共有されるなら、AIは神のごとき精度で正解を叩き出すでしょう。
しかし、現実は真逆です。
AIが食らっているのは「ノイズ」という名のゴミである
現在、AIがマーケティング文脈で学習している情報の正体は、その大半が**「ノイズ」や「ゴミ」**に過ぎません。
ある特定のコンテンツに対して、AIは膨大な反応を読み込みます。しかし、その発言主が「実際に金を払った顧客」なのか「ただの通りすがり」なのかを、AIは判別できません。
その批判は、サービスを使い倒した末の愛の鞭なのか? それとも、炎上に便乗しただけの無関係なノイズなのか? データの「背景」にある文脈を、AIは解析できないのです。
「心情の欠落」がもたらす、現場感覚との致命的な乖離
特に新規事業の立ち上げや未開拓市場への参入において、「AIを使えば効率化できる」というのは単なる幻想です。
マーケティングの根幹は、人間の「心情」にあります。「なぜ、その瞬間に心が動いたのか」という泥臭い心理的プロセスの理解なしに、コンバージョンを設計することは不可能です。
数字の羅列と表層的なテキストをこねくり回すAIの分析は、結果として現場の肌感覚と決定的にズレた「的外れな戦略」を導き出します。
結局のところ、最後に勝敗を分けるのは、基礎的なマーケティングの原理原則と、各専門分野で血肉化された「実体験に基づく知見」です。
AIという「便利な広報官」に、軍師の座を明け渡してはなりません。
AIによる市場調査が「本物」に化ける唯一の条件。一次データなき分析は、ただの妄想だ
ここまでAIの限界を述べてきましたが、AIによるマーケティング調査が「爆発的な精度」を発揮する例外がひとつだけあります。それは、「使い手側が、血の通った一次データを事細かに準備し、AIに食わせた場合」です。
具体的には、以下のような非公開データの投入が最低条件となります。
- 広告媒体別(A・B・C)の精緻なコンバージョン計測値
- オウンドメディアの投下記事数と、その相関データ
- 検索意図に基づいた上位表示キーワードの独自分類
- ユーザーの行動ログに紐づく細かい成約動線
これらの「現場でしか得られない一次情報」をインプットした上で、現在の市場適合性やコンテンツの勝ち筋を分析させる。このプロセスを経て初めて、AIの分析精度は跳ね上がります。
「AIに調査させた」という言葉の罠
逆に言えば、自前のデータを持たずに「AIに市場を調べさせた」という状態は、極めて危険です。競合プレイヤーが隠し持っている非公開データが一切加味されていないため、返ってくるのは「最大公約数的で、使い物にならない空論」に過ぎません。
これは企業の現場でも同じです。AIに丸投げして作った企画書や市場分析データで事業を進めれば、待っているのは悲惨な結末でしょう。重要なのは、「自分が持つ一次データをAIに食わせ、拡大したい方向性や市場適合性を『計算』させる」ことなのです。
マーケターの再定義:AIリテラシーを備えた「高度専門職」へ
繰り返しになりますが、AIはWEB上の公開データという「表層」しか掬えません。
だからこそ、人間側のマーケティング知見が不要になるどころか、その重要性はかつてないほど高まっています。
世間で言われるような「マーケティングがAIに全て取って代わられる」未来は来ません。
むしろ、「AIという猛獣を飼い慣らすリテラシーを持った、現場の専門家」として、マーケターの役割は再定義されていくはずです。
AIが吐き出した無機質な文章や、ズレた分析をそのまま市場にぶつけ、顧客に嫌悪感を抱かれて撤退する――。そんな洒落にならない事態を避けるためにも、僕ら人間側が、より高度な専門性を磨き続けなければならないのです。
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